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SUZUKAと・き・め・きファン倶楽部 リポート

2015年11月16日

 

SUZUKAと・き・め・きファン倶楽部 リポート

◆リポーター:李 羲受(イ・ヒス/鈴鹿大学4年・韓国出身)

◆取材先:伊勢街道・白子地区

◆リポート:

   白子駅の西側は、交通機関の乗換えや買い物、食事などでしばしば訪れるが、近鉄線路の東側・海サイドへはこれまであまり足を踏み入れる機会がなかった。このたび誘われて、駅の東側を走る伊勢街道沿いの散策を楽しんだが、歴史を感じさせる景観にすっかり魅了された。

   江戸時代に白子港と江戸を結んでいた廻船問屋が、船の航海安全と商売の繁盛を祈願して絵馬を江島若宮八幡神社に飾ったといわれるが、1782年、大黒屋光太夫がロシアに漂流する前年の江島浜と町並みの鳥瞰絵馬は必見とされる。また、門前にある常夜灯は、かつては白子港に出入りする船の灯台代わりになっていたそうで、海岸線がここまで延びていた証であり、絵馬と共に白子の往時を偲ぶには最適な材料となる。

  芙蓉館・勢松丸資料館はあいにく休館日だったが、オーナー家のご好意で展示品を鑑賞することができた。陶器や磁器を中心に展示されていたが、約2ヶ月のローテーションで展示品が浮世絵や屏風、ガラス器、雛飾りに替わるという。開館は毎月1と6のつく日に開催される白子朝市に合わせた午前中のみとのことで、展示品の入れ替わりごとに再度足を運ぶつもりだ。

  街道沿いには虫籠窓(むしこまど)や連子格子(れんじこうし)で飾られた切妻平入り(きりづまひらいり)造りがつづき、やがて伊達家油屋忠兵衛家の前に立つ。廻船問屋を営んでいた忠兵衛は油屋も営んでいたそうで、この古民家は築後100年を超すという。今は誰も住む人のいないこの家を保存しようとする運動が展開中で、ぜひともこの種の歴史的な遺産の利活用がうまく行ってほしいものだ。

  各地から伊勢神宮への参拝道として整備された伊勢参宮街道のひとつ・伊勢街道は昭和27(1952)年には国道23号線として整備されたそうだが、白子の一部には家屋がギザギザ状に立ち並ぶ一角が残っている。見通しを遮り、まちの防衛に効果を発揮するそうで、交通の流れの面では不便だが、どことなく歴史のロマンを感じさせてくれるゾーンである。

 

皆さんも「白子まち歩きマップ」片手に、歴史とロマン漂う伊勢街道の白子地区を歩いてみませんか!!

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(写真上:常夜灯、  写真中:芙蓉館・勢松丸資料館、   写真下:伊達家油屋忠兵衛)